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2025-05-30 05:57:47

仏具は非課税ってホント？

高級すぎる祭祀財産と相続税のお話。
時折、仏具を相続税対策として活用できますか？というご相談をいただきます。

たしかに故人の財産で仏具を購入した場合、相続税上の扱いは仏壇、仏具、神棚などの「祭祀財産」は、相続税法上非課税です。つまりタイトルはホントが正解です。
そのため高級な仏具を購入して対策をとのご相談ですが、この非課税措置、実はいくつか重要な条件があります。

【非課税が認められる条件】
1.日常的な礼拝に使用されている実用的なもの
2.社会通念上、相当と認められる程度のもの
3.金銭的価値よりも精神的・宗教的価値が重視されるもの

国税庁は「商品として売買されることを目的として作られた貴金属類」については、たとえ仏具の形をしていても相続税の課税対象とする可能性があります。
特に次の場合は注意が必要です

・一般的な仏具と比べて著しく高価なもの
・投資目的と判断されるような純金製品
・実際に礼拝に使用されていないもの
・相続直前に購入されたもの

つまりふんだんに金を使った、きらびやかで豪華すぎる仏具は認められづらいということですね。

そこで購入の目安と対策ですが
1.家族の経済状況や住環境に見合った適度な価格帯を選ぶ
2.購入後は実際に日常的に使用する
3.購入の経緯や使用状況を記録しておく
4.税理士などの専門家に事前相談する
以上のことが目安となります。

※相続税対策を検討される際は、相続税に強い税務の専門家にご相談されることをお勧めします。適切な対策と税務リスクの回避の両立が重要です。